【中庭】屋外で使用できる耐久性の強いソフトウッド

Konojy家は中庭のウッドデッキを「アコヤ」と呼ばれるソフトウッドで施工することにしました。

「アコヤ」は、ラジアタパインと呼ばれるニュージーランド産の松に特別な処理を施して、耐久性を上げた天然木材です。

以下のような状況にある方にオススメの記事となりますので、Konojy家の経験を参考にしていただけると嬉しいです!

・「アセチル化」して耐久性を高めたソフトウッドって何?

・アセチル化のメリット・デメリットが知りたい!

・「アコヤ」と「LBウッド」について詳しく教えて!

前回の記事

目次

屋外で使えるソフトウッド

ソフトウッドは耐久性が高くないため、屋外で使用すると腐りやすいので、ウッドデッキには通常ハードウッドが使用されます。

しかし中には、特別な処理を施し、耐久性を高めなソフトウッドもあり、屋外でも問題なく使用できます。

そうやって耐久性を高めてるの?

耐久性を高めるため、木材に特別な薬剤を注入しています。

この薬剤注入のことを「アセチル化」と言います。

「アセチル化」とは食酢の成分である酢酸の原料と木材成分を化学反応させることで、木材中の親水性(水分を吸いやすい性質)のある水酸基(-OH)を疎水性(水分を吸わない性質)であるアセチル基(-COCH₃)に置き換えることにより、処理した木材の寸法安定性、防腐・防蟻性、耐久性、耐候性が向上します。
(参照:Woody art)

Konojyママ

難しくてよくわからないけど、薬剤を注入して、防腐・防蟻性、耐久性、耐候性が上がるんだね。

Konojyパパ

地上50年、地中・淡水中で25年の対腐朽菌耐用年数がメーカー保証されているものもあるよ!

メリット・デメリット

アセチル化することでソフトウッドのデメリットがカバーされるので正直、メリットだらけです。

メリット

・高い防腐防蟻性能

・形状変化の少ない優れた寸法安定性

・ソフトウッドなので加工がしやすい

・ソフトウッドなので明るい色味も選べる

・メーカーによっては紫外線(太陽光)による変色が少ない

Konojyママ

加工がしやすいから、DIYでウッドデッキやフェンスを作りたい人にもオススメだね!

デメリット

・傷が付きやすい

Konojyパパ

アセチル化しても木材の柔らかさは変わらないから、傷はつきやすいんだね。

Konojyママ

木材の柔らかさを、加工がしやすいととるか、傷が付きやすいととるかだね。

ソフトウッドをアセチル化させた木材を販売している会社は何社かありますが、Konojyは「LBウッド」を取り扱うエルビーシステム「アコヤ」を取り扱うWoody artに問い合わせました。

LBウッドの特徴

まずは「LBウッド」を取り扱うエルビーシステムに話しを聞きに行きました。

LBウッドは栄和ガーデンさんからも依頼を受けている会社なので安心感があります。

神奈川県横浜市にオフィスがあり、実際にLBウッドを使用して作られたウッドデッキを見せてもらうことができます。

LBウッドの特徴を紹介していきます。

国産杉を使用

LBウッドは国産の杉が使用されています。

ヒノキのLBウッドもあるのですが、こちらはウッドデッキの束柱や根太に使用されるのみで、デッキの床板自体には杉のLBウッドが使用されます。

杉は節が多い木材なので、上記写真のように節が入ります。

元々の材色が明るい色合いなので、どんな色も映え、デザインの幅も広がります。

上記の写真はすべてLBウッドで作られています。

ただし、塗装は使用していると剥げてきたり、よく歩く場所も色がとれやすくなるそうです。

また、塗装は1回すると、塗装自体のメンテナンスが必要になるため、自分で定期的に塗装するのが面倒という方は塗装しない方が無難とHPに記載されています。

施工当初は表面が緑がかった色になる

LBシステムは杉の木材をアセチル化するだけでなく、外周部に銅系の薬剤を注入しています。

銅系の薬剤を注入することで防腐・防蟻性が高まる一方、見た目が若干緑がかった色味になります。

ただ、この緑みは徐々に落ち着いてきます。

また、塗料で色を変えることができるので、暗めのブラウンやブラックを選べば緑みは気になりません。

経年変化でグレー化する

LBウッドはハードウッド同様にグレー化していきます。

アセチル化しているので木材自体は腐りはしませんが、割れたり節が抜けることもあります。

インサイジング処理で切り込みが入る

「インサイジング処理」とは、薬剤の注入を高めるために切り込み入れることです。

下記写真をよく見ると、パターン柄切り込みが無数入っているのがわかります。

メーカー保証は10年

メーカー保証は10年ですが、HPには20年〜30年経っても軽微な修繕のみで使い続けると記載があります。

価格が安い!

LBウッドの最大のメリットはその安さです!

Konojy家のウッドデッキの場合、ハードウッドのウリンで施工すると100万円かかるところ、LBウッドだと70万円との見積もりでした。

HPにも参考価格が記載されているので、参考にしてみてください。

アコヤの特徴

続いて「アコヤ」を取り扱うWoody artに問い合わせました。

Konojy家が最終的に採用を決めたアコヤの特徴を紹介します。

パイン材を使用

アコヤは、ラジアタパインと呼ばれるニュージーランド産の松が使用されています。

パイン材というと節が多いイメージですが、ラジアタパインは節がほとんどありません。

製造加工はお欄でで行われています。

もともとの材色が明るい色合いなので、どんな色も映え、デザインの幅も広がります。

アセチル化処理をすると、木材の本来の膨張収縮率の70〜80%削減されるため、塗装の寿命も長くなり、メンテナンス回数も少なく抑えることができるそうです。

経年変化が少なめ

無塗装のまま屋外で使用すると、徐々に表層がグレー化していきますが、高圧洗浄機やサンドペーパーを用いて表面を明るくよみがえらせることが可能です。

また、施工時にクリア塗装するとグレー化がしにくくなります。

ハードウッドの場合、数ヶ月でグレー化するのが一般的なので、9ヶ月経ってもこの色味をキープできるのはすごいです!

メーカー保証は50年

アコヤは地上50年、地中・淡水中で25年の対腐朽菌耐用年数がメーカー保証されています。

ハードウッドで一番耐久性が高く、「鉄の様に強い」ことからアイアンウッドと名付けられているウリンの耐久性は35年と言われているので、それ以上の耐久性が保証されています。

価格はハードウッドより高い

ソフトウッドは通常ハードウッドより安いことが多いですが、アコヤの場合は高くなります。

Konojy家の中庭のウッドデッキの場合、ウリンで施工すると100万円ですが、アコヤだと125万円の見積もりでした。

デッキ向けのアコヤ材は数種類ありますが、一番安いタイプで以下の価格になります。

Konojy家がアコヤを採用した理由

Konojy家は「アコヤ」アコヤを中庭のウッドデッキに使用することに決めました。

決めては以下の3点です。

明るい色のウッドデッキにできる

Konojy家は室内がヒノキの無垢床なので、明るい床色になります。

ウッドデッキも同様の明るい木材を使用し、室内と中庭が繋がった空間に見えるようにしたいと思っていました。

ハードウッドは暗い色味しかありませんが、ソフトウッドだと明るい色味も選べます!

②節がない

LBウッドは杉、アコヤはラジアタパインを使用しています。

杉は節が多いですが、ラジアタパインは節がありません。

Konojy家の室内のヒノキの無垢床も節が少なめなので、中庭の床材も節が少ないものが好みでした。

また、LBウッドの実例を見せてもらたっところ、やはり経年変化で節の周りが黒ずんできたり節が抜けているところがあったりと気になりました。

経年変化によるグレー化がしにくい

ハードウッドだと数ヶ月すると経年変化でグレー化します。

LBウッドもハードウッドよりも経年変化のスピードが遅いですが、1年以内にはグレー化します。

経年変化を楽しむという考え方もありますが、Konojy家は室内の床と同様の色味をなるべく保ちたいと思っていました。

アコヤはグレー化しにくく、Konojy家にとって理想的な木材でした。

価格を抑えたい人や、室内の床も杉の木材を使用する人はLBウッドがオススメです。

Konojy家にとって中庭は家の中心で重要なポイントなので、多少お金をかけてでも室内との繋がりが感じられるようにしたく、アコヤを採用することにしました。

まとめ

アセチル化したソフトウッドは未だあまり知られていませんが、今後流行ってくるのではないでしょうか!

実際に使用した感想や、経年変化なども今後紹介していこうと思います。

Konojy家の家づくりの経験が少しでも皆様の参考になれば幸いです。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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この記事を書いた人

30代半ばの夫婦と6・4・2歳の子どもたちの5人家族のKonojy(コノジー)家です。

中庭を囲む「コの字」型の家づくり真っ最中です。

アイ工務店とファンタジスタ藤本さんの最強コンビと共に、ローコストでおしゃれな家づくりを目指しています。

「HOME CREATE LIFE : 家が人生を形造る」をモットーに、最高の家と人生を造っていきたいと思います!

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