【Konojy家の壁】第2弾は、ちょっとマニアックに「巾木」についてです。
巾木は壁と床の境目に取り付ける部材のことです。
巾木は施主が指定しないと勝手に決まることが多いので要注意です!
どんな巾木を選ぶかによって家のオシャレさが変わってきますので、今回は巾木について詳しく紹介していきます。
以下のような状況にある方にオススメの記事となりますので、Konojy家の経験を参考にしていただけると嬉しいです!
・巾木って何?どんな種類があるの?
・オシャレな部屋にするためには、どんな巾木を選んだらいい?オススメを教えて!
・巾木って絶対使わないといけないの?
前回の記事
布木の役割
巾木は壁と床の境目に取り付ける部材で、主に3つの役割があります。
壁と床の隙間をカバー
壁と床の接続部分にはどうしても隙間ができてしまい、隙間を見せないため巾木を使用します。
隙間は、人の手による施工のため多少なりともが生まれてしまうことはもちろん、環境によって下地や仕上げの無垢材などに伸縮が生じた場合の逃げしろとして必要だったりします。
その隙間にゴミが溜まってしまったり、隙間風が入ってしまうのを防ぐために巾木を設けます。
傷・汚れを防止
部屋の隅は掃除機や家具の脚がぶつかりやすい場所で、傷や汚れが付きやすいです。
巾木はこうしたダメージから壁紙を守ってくれる役割があります。
掃除機やお掃除ロボットがあたって壁を傷つけないよう、太めの巾木を選ぶ人もいます。
クロス剥がれを防止
時間の経過と共にクロスの端が剥がれることはよくあることです。
原因は湿気による伸び縮みや、揺れによる衝撃などです。
クロスの上から施工される巾木は、そんなクロス剥がれを防止してくれます。
しかし例外があり、「木巾木」と呼ばれる巾木の場合は、先に木巾木を取り付け、その後クロスを貼るため、クロス剥がれの防止にはなりません。
なぜ木巾木は先に取り付けるかというと、木巾木はクロス職人ではなく、大工さんが取り付けるからです。
巾木の種類 5つ
様々な素材の巾木があります。
一番一般的なのが、「木巾木」と呼ばれる木質ボードで作られたものと、「布巾木」や「ソフト巾木」と呼ばれる塩化ビニルで作られたものです。
その他にも、樹脂・金属・無垢板で作られたものもあります。
素材によって巾木の太さ(高さ)や色は様々で、それぞれメリット・デメリットがあるので詳しく見ていきましょう。
木巾木
木巾木は「木質ボード」で作られた巾木のことです。
木造建具や内装材のメーカーから販売されているケースが多く、施工は大工工事として取り扱うのが一般的です。
高さ
木巾木の高さは5〜6cmが一般的です。
細いものだと、サンワカンパニーに2.5cmの「S-FRAME」、LIXILに3cmの「ライン幅木」があります。
カラー
カラーバリエーションはどのメーカーも、様々な色の木目・ブラック・ホワイトがあります。
メリットデメリット
布巾木
布巾木は「塩化ビニル」で作られた巾木のことです。
クロスのメーカーから販売されているケースが多く、施工はクロス工事(内装工事)として取り扱うのが一般的です。
高さ
高さは4〜10cmほどのものが多いです。
形状は下の部分がカールした「Rアリ」とカールしてない「Rナシ」があります。
床材がカーペットの時は「Rアリ」、それ以外の時は「Rナシ」がオススメです。
カラー
カラーバリエーションは、ホワイト・グレー・ベージュ・ブラウン・ブラック・木目と豊富です。
メリット・デメリット
樹脂巾木
樹脂巾木はABSと呼ばれる樹脂で作られた巾木のことです。
あまり販売されていませんが、サンワカンパニー、サンゲツ、LIXILなどに取り扱いがあります。
高さ
サンワカンパニーの「fitbase lite」は高さ2.5cm、サンゲツの「デコ巾木」は高さ4.5cm、LIXILの「ライン幅木(樹脂)」は2.9cmです。
カラー
カラーは、サンワカンパニーは単色のホワイトのみ、サンゲツは木目調の3色、LIXILは7色あります。
メリット・デメリット
金属巾木
金属布切は、アルミやステンレスで作られた樹脂のことです。
あまり販売されていませんが、サンワカンパニーなどで取り扱いがあります。
高さ
高さは1.2cm〜と非常に低いものもあります。
カラー
カラーはシルバーとブラックのみです。
メリット・デメリット
無垢巾木
無垢巾木とは、その名の通り無垢板で造られた巾木のことです。
無垢床で有名なマルホンやモリアンなどでも販売しています。
高さ
高さは6cm前後が一般的ですが、マルホンには2.5cmの細いものもあります。
カラー
メーカーによって取り扱っている木の種類は様々ですが、マルホンの場合は9種類の無垢材から選べます。
メリット・デメリット
巾木を選ぶポイント
オシャレをとるか、機能性をとるか
オシャレな家にしたい場合は、細めの巾木がオススメですが、傷や汚れからクロスを守りたい場合には、太めの巾木がオススメです。
掃除機の衝撃から守りたい場合、巾木の高さが最低6cmあったら安心です。
目立たないものにするか、アクセントにするか
巾木を選ぶ際には、床やクロスと近い色の物を選んで目立たなくさせる方法と、アクセントとしてあえて巾木を目立たせる方法があります。
目立たせなくするには、床かクロスと同色でなるべく細い物を使うと良いでしょう。
アクセントとして目立たせたい場合は、床や壁とは異なる色で、家具やインテリアの色と合わせると部屋の統一感が出ます。
どんな施工方法(出巾木・入巾木・面巾木)にするか
一般的な巾木の施工法は「出巾木」と呼ばれるもので、壁の上に巾木の厚みが出ます。
面巾木(つらはばき)は、壁と巾木が同じ面に並んだ状態にする施工法で、入巾木(いりはばき)は、巾木が壁面より引っ込んだを位置にある施工法です。
面巾木と入巾木は、出巾木に比べて、巾木の存在が目立たなくなります。
デメリットは、施工が難しく、施工コストが余計にかかることです。
そもそも付けなくてもいいのか
巾木を付けないことによるデメリットを承知の上っで「巾木を付けない」という選択をすることは可能です。
特に塗り壁やタイルの壁は巾木を付けない選択をする人もいます。
しかしハウスメーカー側は、付けないことで施工が難しくなることや、後々のクレームの可能性を考慮して付けたがります。
ハウスメーカーによっては免責事項として一筆承諾書を書く必要があります。
メリット・デメリットを理解した上で、巾木の有無を判断しましょう。
Konojy家の巾木
Konojy家はデザイン重視で、サンワカンパニーの巾木を選びました。
明るめの壁紙にはホワイトの樹脂巾木
白やライトグレーの壁紙のところには、サンワカンパニーの樹脂巾木「fitbase lite」のホワイトを使用します。
高さ2.5cmで、ホワイトの巾木の中では最も細い巾木だと思います。
暗めの壁紙にはブラックの金属巾木
黒やダークブラウンの壁紙のところには、サンワカンパニーのアルミ巾木「fitbase」のブラックを使用します。
高さ2.5cmの極細巾木です。
トイレはシルバーのアルミ巾木
1階・2階のトイレにはサンワカンパニーの極小アルミ巾木「albase」のシルバーを使用します。
Konojy家のトイレの雰囲気的に、ホワイトやブラックよりもシルバーが合うと思ったので、極細のシルバーにしました。
まとめ
目立たない巾木を選ぶか、巾木にはお金をかけないか、巾木をアクセントと考えるか、そもそも巾木を付けないか、巾木選びには色んな選択肢があります。
それぞれのメリット・デメリットを考えた上で巾木の仕様を決め、理想の家造りにしてください!
Konojy家の家づくりの経験が少しでも皆様の参考になれば幸いです。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
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