空間を広くオシャレに見せるために、床の取り方や床材選び・貼り方は重要です。
床材は必ず長手方面に貼るのが良いのか、それとも短手方面に貼った方がいいケースはあるのか。
床の工夫によって空間を広く見せるポイントをKonojy家のケースと共に紹介していきます。
以下のような状況にある方にオススメの記事となりますので、Konojy家の経験を参考にしていただけると嬉しいです。
・部屋を広く見せるためのポイントが知りたい!
・床材は縦張り、横張りどっちがいいの?
・床材を貼る向きの注意点を教えてほしい
前回の記事
床を繋げる
床が繋がると空間に一体感が出て、視覚的に広く感じます。
床を繋げるポイントは2つあります。
「①余計なドアを付けない」そして「②同じ床材を使う」ことです。
ドアを付けない
Konojy家の1階にはトイレ以外のドアがありません。
ドアがないと床が繋がり、空間を広く見せてくれます。
ドアを付けないメリットは他にもあります。
ドアを付けないメリット
・繋がりが出て空間が広く感じる
・建具がなくなり見た目がすっきりする
・出入りが楽
・コストダウンできる
床材を変えない
水回りは床材を変えている家が多いですが、Konojy家はリビング・キッチン・ダイニング・洗面所・廊下・玄関すべてヒノキの無垢床です。
床材を変えないことで、見切り材を入れる必要がないですし、空間が繋がります。
見切り材
水回りに無垢床を使うことが不安な方も多いのではないでしょうか。
Konojy家も当初不安でした。
しかし、リビングとの空間の繋がりや、足触りの良さ・カッコよさから水回りも無垢床にしました。
無垢床については以下の記事に詳しく紹介しています。
Konojy家の床材選び
床材の貼る向き
床材の貼る向きによっても、空間の広がり方や奥行き感が変わります。
基本的には、部屋や廊下に対して長手の方向に並行して貼ることがオススメされています。
しかし、ただ部屋の形に合わせるのではなく、それ以外にも考慮するポイントがあるので、そちらも後ほど紹介していきます。
基本は長手方向
基本的には、部屋や廊下に対して長手の方向に並行して貼るほうが、奥行きが出て空間が広く見えます。
下の図を見てみても、右側の長手方向に貼っている部屋の方が、すっきりとした印象を受けます。
Konojy家の場合
Konojy家は1階にトイレ以外のドアがなく、無垢床が全フロアに繋がってます。
見切り材を使って、場所によって床材の方向を変えることはしたくないので、どの空間に合わせて床材の向きを決めるべきか迷いました。
リビング → 図面の横方向
キッチン → 図面の縦方向
玄関 → 図面の縦方向
廊下 → 図面の縦方向
ウッドデッキ → 図面の縦方向
リビングの長手に合わせるべきか、それ以外のスペースの長手に合わせるべきか悩むね・・・
リビングは一番滞在する時間が長い場所だし、中庭の正面の最も良い位置にあるから、リビングに合わせるべきかな?
う〜ん、、でも総面積的には他のスペースの方が広いよね・・・
注意①玄関
床材の向きを決める際、部屋の形の他に注意すべきことは「玄関」です。
通常、玄関ホールの床材の端には框(かまち)が付きます。
框に対して床材が平行だと框が目立ちませんが、垂直だと框の存在感が出ます。
無垢床の場合
無垢床の場合、床材を切りっぱなしにすることができるので、框は必要ありません。
しかし、切りっぱなしにした断面も垂直方向と並行方向では見え方が変わってきます。
並行方向の断面の方がすっきりと見えます。
垂直方面の断面はよく見ると、はめ込みしている姿が見えます。
注意②廊下
続いて注意すべきことは「廊下」です。
廊下は狭い空間なので、床の向きが長手方向に合っていないと違和感が出やすいです。
Konojy家の場合
Konojy家の1階にも1.8mほどの廊下があります。
長手方向の床はすっきりと見え、短手方法の床はごちゃついて見えます。
注意③天井・軒・ウッドデッキ
もう一つ注意すべき点は「床以外に木材・木目を使う箇所」です。
天井や軒に木目を使う場合には、木目の向きが床と合っている方がすっきりとします。
ウッドデッキがある場合、ウッドデッキの向きと室内の床材の向きを合わせると一体感が出ます。
ウッドデッキの向きが既に決まっている場合は、室内の床材の向きをウッドデッキに合わせるといいでしょう。
まとめ
床材の向きを決めるにあたって、リビングの形以外にも考慮する点が色々あるんだね。
そうだね。我が家の場合は、廊下と玄関の切りっぱなしの断面を考慮しないとだね。そしたらリビングは短手方向の方がいいかな?
そうだね。そしたらKonojy家の中心になる中庭も長手方向になるし、総合的に考えると、リビングは短手方向の方が良さそうだね!
検討の結果、Konojy家のリビングは短手方向、それ以外の場所は長手方向に床材を貼ることにしました。
「床材は長手方向に貼る」という基本セオリーに囚われず、是非色んな側面を考慮して床材の向きを決めてください。
Konojy家の家づくりの経験が少しでも皆様の参考になれば幸いです。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
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